なぜ相性の良くない恋人を選び続けてしまうのか?その解決法を心理学者が解説

男性が女性を攻めるイメージ写真
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※この記事はGigazineからの転載です。

元記事はこちら
https://gigazine.net/news/20180326-why-choose-ill-matched-romantic-partners/

心理学者のエレン・ヘンドリクセン氏によると、恋人と相性が悪く別れてしまった人は、次に選ぶ恋人も似たような特徴を持つ人物を選んでしまう傾向にあるとのことです。そこで、悪い恋人をパートナーに選んでしまう癖はどのようにしたら解消できるのか、ヘンドリクセン氏が解説しています。

Why We Choose Ill-Matched Romantic Partners (And How to Stop)
https://www.quickanddirtytips.com/relationships/romance/why-we-choose-ill-matched-romantic-partners-and-how-to-stop

ヘンドリクセン氏によると、人は幸せを選ぶことよりも一貫性を望む傾向が強いと感じるそうです。もし両親の愛情にも恵まれて、健全な環境で生活できてきた人であれば、パートナーにも同様の人物を選ぶ傾向があり、良好な関係性を築きやすいとのこと。

対照的に、家庭内でのルールがかなり厳しかったり、育児放棄され両親からの愛情を受けずに育つなど環境にあまり恵まれなかった場合、やはり同じような境遇のパートナーを選ぶ傾向が強いようです。そして交際後に互いにぶつかり合ってしまうことが多くなり、関係の構築に失敗しやすいとのことです。

また、一度パートナー選びに失敗しているにも関わらず、なぜ似たようなパートナーを再び選んでしまうかというと、悪い関係を「やり直す」チャンスだと考えてしまうことが原因になっているそうです。

ヘンドリクセン氏は「同じようなタイプの人を選んでしまうことは、明らかに間違っています」と話しており、このような人たちは、失敗の原因が自分のコントロールのミスであると感じてしまう傾向が強く、そして奇妙なことに「希望」の感覚が生まれてしまうとのことです。この希望の感覚が「もっと努力すれば、うまくいくはず」とポジティブに考えるようになり、前のパートナーと似た人物を選択してしまうそうです。

そこで、ヘンドリクセン氏は、ダメなパートナーを選ばないための5つのヒントを紹介しています。

1.サンクスコストを無視する

現在、良くないパートナーとの関係に固執しており、パートナーに投資してきたものが大きいほど、別れることを困難にさせるとのこと。しかし、どんなに頑張っても、人間性を完全に変化させるのは難しく、努力してきたコストを回収することは困難です。このため、パートナーとの関係性が全くダメで短期間で改善する見込みがないのであれば、かけたコストがもったいなくても、すぐに別れることを推奨しています。

 

2.良好な関係にはドラマティックな要素はない

過去に悪いパートナーと別れ、良いパートナーを見つけることに成功した人によると「良好な関係は平坦ではあるが、退屈だと感じることはなかった」と話しています。ヘンドリクセン氏は、このように感じることは当然とのことで、良好な関係性においては、パートナーが急に1週間ほど行方をくらましたり、壁に穴があくようなこともなければ、お互いの電話をのぞき見たり、浮気されるような心配もないとのことです。

ヘンドリクセン氏は、これはパートナー同士がお互いのファンになっているため、互いをサポートすることで楽しい時間を共有できるようになっているからだと説明しています。また、愛に激しさを求めてはいけないとのことで、良好な関係にはドラマ性が存在しないことも指摘しています。

 

3.良好な関係性を観察する

良好なパートナーがどんな人物かを知るためには、自分が信用できる人々の関係性をじっくり見ることも重要だそうです。例えば、職場でとある書類のミスに気付き、あなたが早急に直さなければならないと指摘したとします。すると、指摘された人は修正作業に取り掛かることになりますが、その人が本来やるべき仕事がストップしてしまうはずです。このとき、その人のミスをカバーするために、補佐的な役割の人が動き、自身の仕事とその人が本来やるべき仕事の両方に取り掛かります。

補佐的な役割の人には何のメリットもないように思えますが、パートナーの成功を誇りに思うからこそ、このような対応をしているので、理想のパートナー像を考える上で、参考になるようです。

 

4.自分が何を必要としているかを考える

通常パートナーを選ぶときは、「相性の良さ」が判断ポイントです。しかし、パートナー選択の基準がおかしくなっている場合、何を基準に選んだら良いかわからなくなるはずです。

このため、自分が惹かれやすい「過去のパートナーの特性」ではなく、「本当に必要なもの」をしっかりと考える必要があるとのことです。ヘンドリクセン氏によると「大抵の人はパートナーに『誠実さ』を求めている傾向にあるようです。この傾向は、自分が何をしていても気にせず、優しく見守ってくれる人を求めているのかもしれません」と語っています。

 

5.パートナーを探すときは相性を考慮しない

一度パートナー選択で失敗すると、次に良好なパートナーを選ぶことは困難が予想されます。ヘンドリクセン氏によると「食べ物で考えるとわかりやすくなります」と話しており、もしドーナツゼリーを好む傾向にある人であれば、より健康的な食材を選ぶようにするのがオススメだそうです。すると、味覚が健康的なものを好むようになるのと同じように、より良いパートナーの選択が可能になるはずだと説明しています。

ヘンドリクセン氏は「ここで健康的なものを選ぶということは、その時点で好きではないものを選ばなければならないことを意味しています。つまり、嫌いであっても一度食べてみることが必要です。だからといって、経済的に安定しているだけで、何の共通点もなく魅力を感じない人と付き合う必要はありません」と語っています。

相性を考慮せず、人と付き合うということは不自然で間違っているように感じるはずです。しかし、悪いパートナーとの交際を繰り返してしまう人にとっては、最良のパートナーを見つけるための良いアプローチ方法であるとのことです。

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仲人 / 結婚プロデューサー。 "婿養子婚"・"DNA婚活"を提唱。 結婚を通じて良い社会を作りたい。 ”失敗しない結婚作り”を目指します! ■出演メディア BBC(英国放送) / ロイター通信 / Arte (アルテ) / France24 / NHK WORLD